*自分の見つめ方がわからないのですが…

真創造のための科学と哲学

 

「自分の見つめ方がわかりません」というご質問をよくいただきます。
本当の「意識の目醒め」には、自分を見つめるプロセスが不可欠です。
そして、自分を見つめる作業は、その後もずっとライフワークとして続いていきます。

今日は、これからの「コアの時代」に欠かせない「自分を見つめること」について少しお話します。

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【 簡単に考えすぎていませんか? 】

自分を見つめる作業を簡単にできると考えておられる方が多く、とてももったいないと思います。

そんな方は、本格的に自分を見つめる作業に取り組む前に、

「よくわからない」
「めんどくさい」

とやめてしまうことがほとんどです。

特にこれからの時代に必要な自分を見つめる作業は、単に自分の表面上の感情を観察したり、
性格診断などで自分をわかったような気になったり、思考を巡らせて自分を正当化したりする次元のものとは全く異なります。

私たちの自分の内面を見つめる能力は、現在はほとんど未発達です。
急速に学習を進めなければならないとおわかりいただけるでしょうか?

私たちは、目に見えたり聞こえるほんのわずかな色や音だけしか認識していません。
でも、実際には色も音もはるかに広範囲にわたり存在したり響き渡っているのに似ています。

くれぐれも何か見えない特別な存在とつながることや、他者と比べて優位な自分を発見することが、
自分を見つめることではありませんので、そこも勘違いしないでくださいね。

自分の内側の隠された感情や動機などを深く深く掘り下げ、不要な感情やエネルギー、
思考パターンの癖などをまるで薄いフィルムを一枚一枚はがすように祓(はら)い解放していきます。

そのためには謙虚に学ぶ姿勢と強い意志が必要です。
衰えてしまった神経やセンサーを根気よく育てなおす粘り強さも求められます。

これを聞くと学校では全く教わらなかったことだと、戸惑う方も多くいらっしゃいます。
でも、意識と思考を切り替えていけば、誰にでも取り組めるチャンスがあります。

今まで、短距離走で使う意識の筋肉ばかりを鍛えてきた私たちが、マラソンにエントリーし、
長距離走で使う意識の筋力を鍛えるトレーニングに切り替えていくようなものです。

まずは、謙虚にじっくり、とことん取り組む姿勢で臨んでくださいね。

【 自分を見つめる作業を妨げてしまうこと 】

他には、自分を見つめる作業を難しくする習慣やパターンを手放せなくて足踏み状態になってしまう方も多くいます。

・思考が止まらない

自分を見つめる作業で中心となるのは、心のセンサーで感じること、感性の部分です。

しかし、普段の生活で、頭で考えることが癖になっている方は、
自分を見つめようとしても思考ばかりがフル回転してしまうようです。

思考は主に左脳、つまり意識のたった5%である顕在意識を使って、
ああでもない、こうでもないとシュミレーションを繰り返します。

それは、まるで意識と脳に雑音を浴びせ続けるようなものだと言われます。
意識と脳に深刻なダメージを与えてしまいます。


心のセンサーや感性は、5%の顕在意識を超えて、意識の全体とつながろうとします。
左脳による思考を一旦ストップさせないと、自分を見つめる作業が一向に進みません。


・忙しすぎる

私たちの日常のほとんどは、意識が自分の外側に向いています。
自分を見つめる作業は、心身ともに気持ちの余裕や時間がないと作業が停滞してしまいます。


目一杯、忙しい予定で詰め込まれた日常生活は、意識の容量もいっぱいいっぱいの状態。
自分を見つめる作業が入り込むスペースがありません。
「忙しいから」という理由も、本当は見つめたくないために忙しい現実を創造している
という側面もあったりします。

自分を見つめる作業に本格的に取り組みたい方は、まずは忙しすぎる日常を見直し、
意識の容量に十分なスペースを確保していきましょう。

・自分の闇を見つめたくない

一番の停滞の理由がこちらです。

私たちには、自分の内側にある怒りや嫉妬心や特別意識などの闇を冷静に観察し見つめる謙虚さが必要です。
ベールをはがした自分は「いい人」でもなんでもなく、邪悪で小さい枠でしか考えられないエゴだらけの
醜い側面も確実に持っています。
これは誰もがある程度共通する側面です。

そこをとことん見つめることで、この自我の世界の枠を飛び出せるのですが、
そこに興味をもち真剣に取り組む方は、本当にごく少数しかいらっしゃいません。
自分の闇は自分だけのものではなく、人類共通の闇です。

でも、あなたが自分の中にある闇と向き合わなければ、
人類の闇のドラマの連鎖もあなたの世界でずっと続きます。
その積み重ねで人類全体の祓いと解放がどんどん先延ばしになることで全体の鬱滞(うったい)が構成されています。

現在の様々なこの世界の危機的状況も、そうした中で現象化しています。
誰もがこの世界の被害者ではないのです。

さらに、自分の都合で「見たくない」「聞きたくない」と闇の部分にフタをし「いい人」を
演じ続けようとするならば、未来世界では「目や耳のない存在でいい」と宇宙にリクエストしていることになります。

「自分を見る」ということは、宇宙の叡智とつながろうとする作業です。
私たち人類に課された今、何よりも最も重要な作業といえるのです。

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長くなりましたので、今日はこの辺で。

また次回以降、機会があれば「自分を見つめる作業」について、さらに具体的に取り上げていきますね。

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